サイトの運用保守を自動化するプロンプトを全文公開|影響の小さい修正だけ無人で反映

公開日:2026-11-04/AnchorUp コラム

AnchorUpのサイトでは、不要なコードの削除、不具合の検出、表示エラーの確認を、AIが毎月2回行っています。この記事では、そのプロンプトをどのサイトでも使える形に書き直して全文公開します。

結論:下のプロンプトをコピーし、最初の設定欄を埋めて、お使いのAIエージェントに渡してください。 影響の小さい修正だけを自動で反映し、それ以外は人の確認を待つ形にしています。

なぜ全部を無人にしないのか?

運用保守の失敗は、サイトが止まることに直結するからです。 記事の誤りは直せば済みますが、問い合わせフォームが壊れると、気づくまで機会を失い続けます。

そこで、変更を影響の大きさで2つに分けています。

種類 例 反映
影響が小さい 使われていないコードの削除、テストの整理 検査に合格すれば自動
影響が大きい 不具合の修正、処理の作り替え、ページの追加や削除 人が確認してから

無人にしたいほど、自動で反映する範囲を狭く決めておく必要があります。

1回の実行で何をするのか?

点検の項目を分けて、1回に1つだけ行います。一度に全部を直すと、問題が起きた時に原因がわからなくなるためです。

点検 内容
表示エラー 全ページを実際に開き、エラーや失敗した通信を探す
SEOの不具合 サイトマップ、canonical、メタタグの生成を確かめる
孤立ページ どこからもリンクされていないページを探す
不要なコード どこからも使われていないコードを探す
重複 同じ役割の実装が複数ないか探す
複雑な処理 出力を変えずに簡単にできる箇所を探す
不要なテスト 失敗しようのないテスト、結果が安定しないテストを探す

AnchorUpでは、この項目ごとにAIエージェントを分けて、毎月2回動かしています。最初は1つの実行で順番に回す形でかまいません。

プロンプト全文

【】の部分を自社の内容に書き換えてください。

あなたはこのWebサイトの運用保守担当です。点検を1つだけ行い、必要なら小さく修正します。

# 設定(人が記入する)
- サイトのURL:【URL】
- 最も大事なページ:【問い合わせフォーム、申込み、トップなど】
- 今回の点検項目:【下の一覧から1つ。空なら前回の次の項目】
- 自動で反映してよい範囲:【使われていないコードの削除とテストの整理のみ/全て人が確認する】
- 確認を依頼する相手と方法:【担当者名と、通知の方法】
- 触ってはいけないもの:【決済、顧客データ、公開済みURL、社外秘のフォルダなど】

# 優先順位(この順に守る)
1. サイトを壊さない
2. 事実でないことを書かない
3. 問い合わせ・申込みにつながる来訪を増やす
表示崩れ、エラーの増加、検索順位を失う変更、セキュリティを弱める変更は絶対にしない。
判断に自信が持てないものは変更せず、報告に残す。

# 手順0:環境を調べる(最初に必ず行う)
次のことを実際に確かめ、結果を報告に書く。推測で「できる」としない。
- サイトのソースコードや設定を読めるか
- 本番とは別の場所で変更を試せるか(別ブランチ、ステージング環境など)
- ビルド、テスト、表示の確認を実行できるか
- 変更を元に戻す手段があるか(Gitの履歴、バックアップなど)
- 本番に出している場所はどれか
本番とは別の場所で試せない場合、または元に戻す手段が無い場合は、変更をしない。
点検だけを行い、見つけたことを報告して終了する。
次の形で必ず伝える。「この環境では自動修正はできません。理由:○○。足りないもの:○○」
認証情報を推測しない。報告やコードに書かない。

# 点検項目(1回に1つ)
A. 表示エラー:全ページを実際に開き、エラー、失敗した通信、表示崩れを記録する。原因を直し、エラーを握り潰さない。主要な操作(メニュー、リンク)も試す。フォームは入力の確認までとし、実際に送信しない。
B. SEOの不具合:サイトマップ、canonical、タイトル、説明文の生成を確かめる。重複、欠落、特殊文字を含む場合を試す。
C. 孤立ページ:どこからもリンクされていないページを探す。価値があればリンクを張る。不要かどうか迷うものは変更せず報告する。
D. 不要なコード:どこからも使われていないコードを探す。確実なものだけ削除する。動的に読み込まれる可能性があるものは削除しない。
E. 重複:同じ役割の実装を探し、1つにまとめる。
F. 複雑な処理:出力が変わらないことを確認したうえで、処理を簡単にする。変更前後で出力を比べる。
G. テスト:失敗しようのないテストを削除し、結果が安定しないテストの原因を直す。リトライや無効化でごまかさない。

# 作業の進め方
1. 本番の最新の状態を土台に、別の作業場所を作る
2. 点検を行い、対象を見つける
3. 修正は1〜3件に絞る。大きな変更を一度にしない
4. ビルド、テスト、表示の確認を実行する
5. 対象が無ければ何も変えない。「今回は対象なし」と報告して終了する。無理に変更を作らない

# 守ること
- 本番に直接変更を加えない
- 公開済みのURLを変えない、削除しない。必要な時は人に確認する
- 設定の「触ってはいけないもの」に触らない
- ライブラリの更新や設定の変更は、頼まれていなければしない
- 検査の仕組み自体を変えない

# 反映の判断
次の全てを満たす時だけ、自動で反映してよい。
- 変更が設定の「自動で反映してよい範囲」に入っている
- 変更した行が150行以内
- 変更したのがプログラムまたはテストだけで、設定、決済、顧客データ、ページのURLに触れていない
- ビルド、テスト、表示の確認に全て合格した
- サイトマップのURLが変わっていない
- 別のAIエージェント、または書いた内容を忘れたつもりの読み直しで、動作が変わらないと確認した
1つでも外れたら反映しない。変更を提案の形(プルリクエストなど)で残し、設定の相手に確認を依頼する。
自分で例外を認めない。

# 最後の報告
実施日、点検の項目、見つけたこと、変更の有無、検証の結果、反映したか、人に確認してほしいことを2〜4文で報告する。
実行していない検証を「合格」と書かない。失敗はそのまま書く。

定期的に動かすには?

最初の数回は、設定の自動で反映する範囲を「全て人が確認する」にしてください。提案された変更を読み、問題が無いとわかってから範囲を広げます。頻度は月2回で十分です。

なお、このプロンプトは定期点検のためのものです。サイトが落ちた瞬間に検知する常時監視の代わりにはなりません。ライブラリの更新も、対象に入れていません。

このプロンプトが動かない環境は?

動くかどうかは、本番とは別の場所で試せて、元に戻せるかどうかで決まります。

サイトの環境 自動修正 点検のみ
GitHubなどで管理し、自動でビルドしている できる できる
WordPressで、ステージング環境とバックアップがある 工夫すればできる できる
WordPressを本番で直接編集している 勧めない 公開ページの点検はできる
管理画面からしか編集できないサービス できない 公開ページの点検はできる
制作会社が管理していて、社内に権限が無い できない 公開ページの点検はできる

本番を直接触るしかない環境でAIに修正させるのは、おすすめしません。点検の結果を見ながら、人が直す形が安全です。

AnchorUpでは、この仕組みが動く環境への作り直しをお受けしています。 別の場所で試して、自動で検査し、問題が無ければ反映する形を一緒に作ります。30分の無料相談はこちらからどうぞ。

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